口は開けるためにあるのかななこと

 珍しく書類選考を突破した会社に面接に赴いた。滅多に来ない西中島南方をうろうろしながら目的地を探す。特に迷う事無く現地に到着。健康食品系の会社だったので、マルチっぽかったらどうしようと少しビクビクしていた。
 現地についてみると、考えていたより派手さの無いこじんまりした地味な自社ビルでマルチ臭さが無かったのでほっとした。
 しかし、考えると失礼だな。自分で応募したにもかかわらず、自然食品系というと一番に思い浮かぶイメージが「マルチ」ってのは、どれだけ情報に毒されてるのやらダ。。。w

 現地についた時には約束の時間になっていたので受付で訪問の旨を告げると、応接室に案内された。応接室で、しばらく待ち下さいと言われると同時にアンケートをお願いしますと言われ1枚の紙を渡された。
 どれどれ、と思いながら目を通すと20項目くらいの質問が書かれていて、記入するのに結構時間がかかりそうだった。

 ■通勤時間をお答え下さい。
 はいはい。40分位と。。。

 ■前職の収入をお答え下さい。
 はいはい、低収入っと。。。。

 ■前職はどんな理由で退職されましたか?
 はいはい、パワハラっと。。。って書けないな。契約満了っと、つくづく、あの時頑張って良かったかもと思うなこういう質問された時って。契約途中ではいそうですかって辞めてたら書けないもんな。

 ■引き止められませんでしたか?
 ?ありませんでした。って、これってどういう意図で聞くんだろう?引き止められれば優秀ってことかな?

 ■気の合わない人とでも業務は可能ですか?
 ??。。。。ワシに何を言えと、つーか、一応ボンクラとも最初の内はなんとかしようと思っていたぞ。まぁ、仕事を回さない嫌がらせには半年は耐えたから。ある程度なら可能と。。。。

 ■アナタが仕事をする目的は何ですか?
 ???。。。つーか、なんかこの質問は心理テストにでもなっているのか?なんか美辞麗句がいるんだろうか?
 ワタシガワタシラシクイキルタメノカテデアルとかなんとか。。。。。私は仕事は好きだけど、世間の9割は業務だ。業務は好きではないけど仕事を成立させるためにしなければいけない使命のようなものだ。ん〜、もう既に私ゃこの手の質問が嫌いなんだよね。
 って、ここで投げやりになったら、また同じ事の繰り返しだから、そつのない答えをしておかないと。。。。収入を得るためです。

 ■ご家族は健康ですか?
 聞かれて困る事じゃないけど、なんで?何か売りつけられるんだろうか???おおむね健康です。っと

 だいたいこんな感じで質問が続き、終わる頃にはいい加減うんざりしていた。なんか、のび切ったインスタントラーメン食べたような感じだ。疑似胸焼けがする。。。。

 ゲー、うんざりというのを顔に出すわけにいかないので、どうにか取り繕えないものかと顔をもんでいると面接担当のおねえちゃんが応接室に入って来た。あわてて挨拶をして面接が始まった。
 だいたい、履歴書を追いかけて話が進んだ。
「え〜と、お住まいは阪神地区ですね。こちらで、お母様とお住まいなんですね?」
なんか聞き方おかしくないかい?履歴書にはちゃんと配偶者有で扶養家族有で記入してあるけど、見てんのか?
「はい、母と家族で暮らしております。私は既婚ですので。。。」
担当のお姉ちゃんは少し意外な顔をした。いや、この仕事は独身者のみができる特権業じゃないから。。そんなんだったらデザイン業とかの人は誰も結婚できないから。。。
 ここから、担当のお姉ちゃんの行動はとてもわかりやすいものだった。
「お子さんいらっしゃいますか?おいくつでしょうか?」
「はい、高校生と小学生です。」
「あ〜、まだ手がかかられますよね。お仕事の間はどうされてるんですか?」
どうって、普通に学校行ってますけど。。。。この人の子供のイメージってどんなんだ?
 なんだか噛み合ないねじのような会話になりそうだったが、会話の目的がよくわからなかったので普段は学校に行っておりますと答えた。私の答えに満足がいかなかったのか、おねえちゃんは更にたたみかけるように聞いて来た。
「いえ、お世話はどうされているのかと思いまして。。。」
お世話って。。。ハハに迷惑かけてるけど、それなりにみんなで持ち回りだけど。。。。なんか、答えにくいな、なんかもっと高度なおしんのような世界があると思ってるんだろうかこの人は。。。仕方ないなぁ。。。ここでの仕事は諦めなきゃいかんみたいだ。
「はい、確かに子供はまだ手がかかる所もありますが、就業には問題ないように勤めるつもりでおります。しかし、自分だけでどうこうできない事があると思います。そこは、貴社に必要なご判断をなさってください。」
いつの頃からか、子供の事を聞かれると私はそこでの仕事を諦め、素直に一応大丈夫だから面接に来てる問題があると会社が判断した場合は不採用にすればいい!と答える事にしている。この答え方は社会人としては0点かなと思う事もあるのだが、当時も今も変えられない事に関する答えとしてはこれで十分だと思っている。結果的に無職に苦しむ事になっていたとしても、求職者にプライドが無いわけではない。
 家族がいるから金がいる、確かに会社に頼まれて家族を持ったわけではない、だが、金のいる道理が間違っているわけではない。つくづく思うが、こういう質問考えるヤツって天涯孤独なのか?子供はいなくとも親兄弟位はいるだろうに。。。。

 私があからさまな答え方をしたのでおねえちゃんは質問を切り替えた。
「ご主人はどんなお仕事をなさってるんですか?」
いやぁ〜、答えてマズい事は無いけど。。。。ワシに聞きたい事は無いんかい?って、この人質問下手だなぁ。以前にズバっと同じような事聞かれたけど、そこのごりょんさんはこんなにプチっ腹立たなかったよ。<似てますね。なことをご参照ください。>人柄とか年の功の差かねぇ。
 少し呆れつつも、自営で映像編集とかをしていると答えた。
「えー、自営ならそちらでご一緒に仕事はされないんですか?」

 大きなお世話じゃボケ。頭悪いんかい!その時の気持ちはこんな感じである。

「正直な所、今左前でして私が一緒に働くと赤字になります。」
オメーの会社はワイドショーの司会者か!ワシはワザワザ、電車賃払ってお昼の人生相談をしに来たんではない!
「ということは。ご主人の業績が回復すればお辞めになる可能性もあるんですよね?」



。。。。。。。。。。。。。。帰っていいか?



 あんたが今手に持ってる職務経歴書のどこに、仕事を辞めてる時期が書いてある。日本語が読めんのか!怒りは瞬時に頭を突き抜けると、すぐに空いた口が塞がらない程の呆れが襲って来た。とりあえず、おねえちゃんは私が何かしゃべるのを待っているようなので、そのようなつもりはありません。とだけ答えておいた。
 その後、多少の質疑応答をしたような気がするが、この面接はさっきの一言で全て終わったような気がして記憶に残ってない。

 帰路に着いたが、じんわりと嫌な感じが襲って来てすっきりとしない。高度経済成長期を謳歌して来たオヤジにそういうことを言われるのは仕方ない。そういう世代だったのだ。
 同じような世代の同性に言われるのとはまた気分が違う。それに、家族がいるから働くに男女の垣根は無いはずだ。家族がいるから働かなきゃいけない。ワシ、独身だったらこんなに苦労して収入を得ようなて思わないよ。馬鹿にされんのもわかってても、行かなきゃ行けないから面接にも行くんだ。クソっ。
 独身だけが労働を許可され消費を謳歌できるなら、誰も家族なんか持たない。あのおねえちゃんは、社会の根底を誰が支えていると思っているんだろうか。。。。。

 もっとも、このご時世じゃ家族単位では消費を謳歌するなんて、そうそう出来ないけどね。あー、やだやだ、ここ南方だったよな。厄払いに昼酒して帰ってやる。











ならうよりなれろ?なこと

 今日は『ペンの日』(日本ペンクラブが制定。)であるらしい。一応、プロではないが文章をチマチマ書いているので、ささやかなネタとしてご紹介しておこうと思う。
 1935(昭和10)年の今日、日本ペンクラブが創立された。ペンクラブは、文学を通じてグローバルなの相互理解を深め、表現の自由を擁護するための国際的な文学者の団体である。ペン(PEN)は、文字を書く道具としてのペンを表すと同時に、Pは詩人(Poets)と劇作家(Playwrights)、Eは随筆・評論家(Essaists)と編集者(Editors)、Nは小説家(Novelists)をそれぞれ表す。というものらしい。
(他では今日はいい風呂の日でもあります。何の日というのを探そうと思えば365日いつでも何かありそうですね。)


 ン年越しで探してた本が見つかったりしたので、最近少し活字づいている。で、今日ブログのネタを探していたら(って、パワハラの追憶でも書けよ。って思うんですが、やっぱり思い出したら腹立ってボンクラん家に火ィつけに行ったろかと思うので、すいませんが追々ってことで。。。)、PENの日が目についた。
 今日はこれ書くか。。。
 読む本に偏りはあるものの、通常たしなむ程度の読書はしている。最近は金銭問題があるので青空文庫の常連ですがね。w
 実は、一度も読んだ事の無い作家で尊敬している人が一人いる。特にマニアックな人ではなく誰でも知ってる、松本清張という作家である。私はこの人の小説は一度も読んだ事が無い。単純に題材にあまり興味が無いからで、避けて通っているというわけではない。たまたま、手に取る機会が無いという程度のものだ。
 この人の作品は、何度もドラマになり映画になっている。子供の頃、ハハに付き合って土曜ワイド劇場等で見たのを覚えている。
 そして、大人になる頃には、松本清張原作のドラマはハズレが無い。と思うようになった。(ここでも、原作には微塵も興味を持たなかった。駄目じゃんワシ。。)
 役者が変わろうと、時代が下ろうと、脚本が変わろうと、それなりにドラマとしてまとまっているのが、ハズレなしと思うようになった理由である。それは、よほど原作が緻密に計算された上で構築されてないと成し得ない『技』だ。
 それを理解した当時は(20代位かな)すごいな〜。と思う程度だったのだが、ある時、松本清張のデビュー前の話を読む機会があった。今でも鮮烈に覚えているが簡単な概略は下記の通りである。

 たいていの人はご存知だと思うが、松本清張は作家デビューが遅かった。それ以前は戦争を挟み、いろんな職に就いて妻子を養っていた。社会人としての勤めを全うしながら、執筆を続けるには眠る時間を削って、それに充てるしかないような状態。しかも、いい加減年をとっている、書いたからといって将来の保証は無い。自らの努力が報われるかどうかなんかわからない。それでも書いた。
 梅雨時のむせ返るような湿気と暑さの中、蚊帳の中で眠る妻子を横目に見ながら執筆をする。その一文を目にした時、私はこの作家を一瞬にして尊敬した。

 この人は本当に、努力と技でのし上がった人なんだ!そう、思った。

 当時の私は紆余曲折を経て、世に名を成している芸術家、作家のほとんどは道楽が許される金持ちの身内であると知って少なからずショックを受けていた。(本人の才能なしには名声は得られませんので確実に才能はあったと思います。ただ、不遇等を嘆いて生存が出来る余力があったという所ですね。)
 あらゆる芸事は、金持ちの道楽でしか存在できない果敢ないものなんだ。やだなぁ、やっぱりどこかで金なんだ。と、真性貧乏性を発症するに至った生い立ちを嘆いた。同時にスタートラインが違うから、相当の事をしないと同じ土俵には立てない。とも、自ら能力努力を顧みずにヒネタ。
 そんな所に松本清張だった。
 自らを不遇だと嘆くのではなく、その時期に応じた努力の継続。続けられる人のみが掴めるチャンスを掴んで、実力で現状を打破した。まるで、自分とは正反対の人だ。私は単純なので自分に出来ない偉業を成した人は尊敬する。しばらくは、その記事を読返して自己嫌悪に陥っていた。

 そして現在、自己嫌悪は元々気楽な性格だったため回復してしまった。(駄目じゃん。。。)しかし、読んだ内容は忘れる事が出来ないので、梅雨の時期が来たら勝手に松本清張を追悼している。

イツカ、ナンオクブンノイチデモ、アナタノヒソミニナラエマスヨウニ。。。。。。。



 ペンの日で何となく昔の事を思い出した。さて、また頑張らんとね。

 この間から、マメにネット応募をしている効果がありとある企業から面接に来いとの連絡を貰った。あー、とりあえずなんとか書類選考に引っかかってくれたんだ。よかったー。今月も無収入決定だもんね。就職活動で何か進展が無いと、ほんとに無為に過ごしてる感じが拭えないからなぁ。よかったよかった。

 安心するとともに先日ネットの性格診断で、いい所までいくのに詰めがアマイ。と診断された事を思い出した。ああ、こういう気持ちが駄目になる元なのね。
 就活の初歩の初歩をクリアしただけで満足するようになってるのだから、零落って恐ろしい。。。。
 これだけ玉砕が多いと、書類審査をクリアしただけで目標を達成したような気になるんだから危ない危ない。結果はともかく、気分だけでも引き締めないと。って、ここがいかんのか?

アナタホンキデヒソミニナラウキアリマスカ。。。。。。。。。




 

求めるものは彼方にある?なこと

 長年探していた本を注文したせいではないが、ここの所マメにネット応募等で仕事を探す努力を続けている。派遣会社に登録を見合わされた時は多少ショックだったが、時期を考えれば仕方が無いかとも思う。

 先日、就職エージェントを通して申し込んだ求人は約6時間後に断られた。はやっ!
放ったらかしにされるよりはマシだと思うけど、もう少し時間の猶予を見てくれてもいいんじゃないだろうかと思う。
 民間は斡旋してお金貰うから選考基準が厳しくなっても仕方ない。使えないヤツ斡旋しちゃったら後の商売に差し支えるからなぁ。ただ、気持ちはわかる程度だけどね。。。
 前に利用した就職エージェントは経歴の見落としして断ったくせに、見落としに気付いた途端紹介しますって言って来たりしたから、今ひとつ信用に足りない所があると思う。これも、巡り合わせなんでしょうなぁ。。

 とは言えども、離職して1年が経ち四十路が加速してくると就業自体が困難になってくる。前にも書いたと思うけれど、仕事を選ぶな、は不可能であると思っている。企業は何を押しても、新卒以外は既に出来上がってる人を求めるからだ。
 そうなってくると求められる職種は経験職種と未経験OKの仕事に限られてくる。未経験OKでも密やかな年齢制限がある事を忘れてはいけない。

どこに仕事を選ぶ余地があるのだろう?

 とにかくマメに応募の数をこなす、そういう常套手段しか今の私には残されてないような気がする。ああ、スキルブランクが止まらない。また、仕事が遠くなる。。。。トホホホ。。。。。。

あ、運命なんだ。なこと

 唐突だが、ン年前、ある本を探していた時期があった。初版出版年がとても古く、何回か増刷されているようだが本屋に並んでいるかどうかわからないような本だった。

 「岩○文庫の黄色の000ですね?」
「はい」
その当時、関西では老舗といわれる巨大本屋に来ていた。本棚を見ても案の定並んでなかったので店員に問い合わせを頼んだ。
 昔は一度在庫を見るために奥の方に行かないといけなかったのが、今はデータから一発検索できるようだ。店員はささっとキーボードを打ってモニターに目を通す。
「すいません。お探しの本はありません。かなり、古い物のようですね。これは、当店に無ければどこに行っても無いと思います。古本か店頭在庫に偶然あるか、ですね。」

 スゲーーーーっ!!!これって老舗の風格?

 当店に無ければどこにも無い!言い切ったよ!なんかカックイイーーーーーーーー!!仕事かくあるべきか?

 細かい事はともかく、こうも漢前に言い切られたら納得するしか無いよな。うん。

 そんなわけでン年前に、ある本を探すのを諦めた。いい悪いはともかく、商売を長く続けて来た所の特権だよなぁ、こういうのって。自信を持って『無い』って言えるのって。しかも、信じざるを得ないと来てる。そう意味じゃすごいなぁ。

 で、時代が下って今現在。というか、つい先日梅田で、こちらも関西では老舗と言われる本屋に行った。ある本探しではなかったのだが、たまたま○波文庫の陳列棚の前を通りかかった。

 あれ?あるじゃん。

 ん年前には探しても探しても無かったのに、今、向こうから目に飛び込んで来たよ。こういった事ってあるんだなぁ。これは店頭在庫なのか?
 頭の中で、ン年前の巨大本屋の店員の言葉が繰り返される。はぁ、なんか感慨深いなぁ、と思いつつ値段を見ると、さすが、岩○文庫。。。。。文庫本の値段じゃねぇ。。。。。。

 手持ちが足りなかったので、一度帰宅して図書券を利用しようと考えた。せっかく、ン年越しで出会った本なのでそのまま買って帰りたかったが、手持ちが足りないんじゃ仕方ない。まぁ、○波文庫の黄色(※)なんて、そうそう売れるものじゃないだろう。
 私は、そうタカをくくって老舗本屋を後にした。

 はい、賢明な読者の皆様は次の日私がどんな目にあったのか、だいたい想像がついているだろうと思いますが話を続けさせていただきます。ええ、続けますともさ。



 次の日のお昼前、図書券を持って駄菓子屋に行く子供よろしく、くっださっいっなっ!とばかりに老舗本屋に飛び込んだ。

 私が目にしたものは、ぎっしり並んだ岩○文庫の棚のぽっかりと空いた隙間だった。ちょうど、ン年越しで探していたある本の厚みにふさわしい隙間だった。
 あっと〜〜〜、そうすぐに売れない?って言ったの誰だっけ?
 あっと〜〜〜〜、わしか。。。。。。。。。

 って、なんじゃこりゃ。どこの吉本新喜劇?この場合は藤山寛美か?
流石!番頭はんと丁稚どんのお土地柄!タイミングにそつがないわーって、のんきに感心してる場合じゃない!
 私はあわててレジの女の子に、店頭に無いものはもうないのか?聞いてみた。もしかしたら在庫整理で奥に引っ込めただけかも(そんなわきゃあない)と昨日は店頭にあったんですけどね〜。と冗談めかしてみた。
「あ、さっきのお客さんが持って来たの○波の黄色だったよね?」
レジの女の子は中に一緒に入っていた同僚の女の子に確認をとった。
「あー、黄色だったね。」
確認が取れて記憶が確信になったようで、女の子は振り向き様に
「申し訳ありません。先ほど出てしまったようです。」
そう、はっきりと私に告げた。

 もうこればかりは誰を責めるわけにもいかない。郵便局にも銀行にもトイレにも寄らずに朝一で来れば良かったと、心の中で肩を落とした。せっかく見つけたのに。。。。。。

「お取り寄せいたしましょうか?」

 レジの女の子はかわいらしくにこやかに話しかける。
 えっ?お取り寄せできるんですか?ン年前、ここから数分の所の巨大本屋で取り寄せも出来ないって聞いたんだけど?

「はい、お取り寄せできますよ。」
 元々若々しいかわいさのある女の子だったが、この台詞が彼女の可愛らしさを神々しいものにまでしていた。(あくまで私の中で、普通に可愛らしい女の子でした。)
 つい、本当につい、自分の不就労も顧みず、飛びつくように取り寄せを頼んでしまった。そして、帰路に自分が無職で無収入である事を思うともんどりうつようだった。


 しかし、ン年越しの思いが叶ったのはとても嬉しい。また、仕事探しに精を出すとしよう。。。。頼んじゃったから金払わないといけないし。。。。。
 慌ただしい1日だった。なんか教訓的な一日だったな。パワハラで厄介払いされてからというもの、妙に運命論的な考え方に導かれる事が多い。今ワシが無職なのも必要な事なんだろうかねぇ。。。。たかが本にも巡り合わせがあるんだから、人間や事物の巡り合わせってすごいんだろうなぁ。。。

 しかし、何故、今お取り寄せが可能なのか?
当時の巨大本屋の店員が老舗を傘にきて不遜な態度を取ったのではない。本当に無かったのだ。在庫が無くなり、何回目かの増刷をしたのが2009年の夏だったというだけの事だ。

 チャンチャン♪











祝ってやるなこと

 先日、と言っても10月の末頃に近所のスーパーに見切り品を狙いに行った。賞味期限切れ寸前のモノが半額で購入できるので、無職者には大変有り難い。
 もっとも、見切りモノは見極めが大変で、これくらいの腐り方なら大丈夫かなと考えて購入しても意外と腐りが進んでいて、スーパー側に無駄に金を払ってしまった結果に終わる事もある。一応難ありな事を前提に購入するので文句を言えた筋合いじゃないが、売り場担当者の人格を疑う。(こんなもん売るんじゃねーよってね。人間勝手ですね。w)逆にとてもきれいな見切り品を購入する事が出来た時は、スーパーの売り場担当者が仏のように思えてくるんだから、人間の手前勝手というのはすごいモノだと思いますね。(って、わしだけか。。。)

 とりあえず話を無理矢理戻すと、見切り品を狙いに行ったはいいけど、あまり出物がなかった。POSシステムがとても優秀になってしまって無駄な入荷をしなくなったのが原因かと思われる。技術の向上は喜ぶべき事だ思う、しかし、無職者には厳しい世の中になってしまった。
 ヤバい余剰を安価でいただく、これは売る側にも買う側にもメリットのある流通システムだったはずなのだが。。。せちがらいねぇ。。。。。

 あら、おかしいな、元に戻したはずなのに、また、脱線してしまった。とにかく、私は近所のスーパーに見切り品をハントしに行ったんですよ。そしたら、近所に住んでるんだけど1年に一度会うか会わないかの知人に遭遇したんですわ。っと、ふ〜〜〜っ、やっと本題に戻って来た。狙い狙われスリリングな見切り品の魅力を語り出したらキリが、って、なんか貧乏性が身に染み付いてるのか。。。。。。。。。

 久しぶりに知人と会って挨拶の一つもしないのも変だなぁと思って声をかると、奥さんも一緒だったらしく、知人の影からひょっこりと顔を出して会釈してくれた。たわいのない挨拶をして健康状態の話になった時、知人は奥さんが妊娠していて明日か明後日には出産だと嬉しそうに語ってくれた。
 ほぉ、そりゃめでたい。ワシらも安心して年金受け取れるよぉ〜。などと冗談を言いつつ、長話をするようなスペースが無かったのでそのまま別れた。

 その知人は元々、同じ会社で働いていたので疎遠な知人ではなかった。2、3日後、無事に産まれたとわざわざメールをくれたのでお祝いメールを返しておいた。その知人はダンナとも共通の知り合いだったのでダンナにも知らせたら。

〜オイワイシナイトイケナイカナ?〜

 ゲッ!しまった、一気に現実に引き戻される。慶弔ごとには出費がつきまとうんだ、よかったよかったの後には現実が待ってるんだよなぁ。。。。知らなきゃ何もしなくても良かったけど知っちゃったからなぁ。。。
 わぁ〜、あの時見切り品目当てにスーパーなんか行かなきゃ良かった。こういうのも、安物買いの銭失いという諺の範疇に入るのだろうか。。。。。









プロフィール

華嵐三十浪

Author:華嵐三十浪
諸事情からリストラ対象となり
めでたく退社。しかし、笑顔で
家庭の経済事情が悪くなりましたと家族に告げられず、公園デビューを果たしました。


5月に始めたアルバイトは、7月末で「倒産」という形で終焉を迎えました。必然的にこれを家族にはカミングアウト出来ず、公園に舞戻ることとなりました。


とりあえずブログは今までの経緯と、これからの厳しい再就職状況を織り交ぜて書いていこうと思います。お暇がありましたらお付き合いいただければ幸いです。

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